築50年の中古住宅のフルリノベーションをお手伝いさせていただきました。ご夫婦と猫ちゃんが暮らす自然素材をふんだんに使用した平屋の住まいです。

↑解体の様子です。事前の現場調査や図面などから必要な柱・梁を確認していますが、解体しながら見えなかった部分の強度などを確認し、補強の方法を決めていきます。

↑断熱材の施工の様子です。「今まで住んでいた家は寒くて･･･」とお聞きしていたので、それが解消できるように夏も冬もエアコン1台ずつで快適に過ごしていただける性能で設計施工しています。

【キッチン】

↓施工前

↓施工後

以前のキッチンと近い位置に配置していますが、冷蔵庫や家電の配置や他の水廻りのとのつながりなども考え、壁付けのＩ型から2列型の配置に変更しています。

キッチンは、無垢の扉が品揃えにあったこと、ミーレの食洗機やガゲナウのIHも標準品で選べるという点などからウッドワン製に。吊り戸やカウンターはキッチンと同じパイン材で現場造作しています。床には桧、天井や造作の建具には杉を使用しています。

【リビング】

↓施工前

↓施工後

これまでは独立した和室でしたが間仕切りをなくしＤＫとつながるリビングに。仕切って使いたいときのためにロールスクリーンを設置しました。

↑リビング上部、格子の奥は隣の納戸から上がれる小屋裏収納となっています。平屋の住まいは収納スペースの確保が難しい場合がありますが 普段使いではない物の収納スペースはこちらに確保しています。

↑一部畳敷きにしてくつろげるスペースに。栓(セン)やタモの無垢材を使用したキャットウォーク兼用の棚を設置しました。陽当たりが良くまたカウンター下に床下エアコンがあり暖かい場所なので猫ちゃんの特等席になっているかなと思います。壁には自然素材でできた紙クロス「オガファーザー」を使用しています。無垢材に馴染むマットで自然な風合いのクロスです。

↑住まい全体として、間仕切りや廊下をなるべく作らずゆったり感じられるように設計しています。高断熱・高気密の住まいのため部屋ごとの温度差が少なく、ヒートショックなどの身体への負担軽減につながります。

外壁は板張りです。杉材にウッドロングエコという木材保護剤を塗ってから施工しています。木材を保護しながら経年変化を促す効果があるため塗り直しなどは不要です。自然素材の経年変化を楽しみながら、長く快適に暮らしていただける住まいに生まれ変わりました。